「最近なんとなく疲れやすい」「手足が冷えやすくなった」そんな体のサイン、もしかすると“血液ドロドロ”が関係しているかもしれません。
血液は本来サラサラと流れているのが理想ですが、食生活やストレスの影響などにより血液の質が悪化し、全身の巡りを妨げてしまうことがあります。さらに、放っておくと糖尿病や動脈硬化、心筋梗塞などの生活習慣病を招くリスクも。
今回は、栗原クリニック日本橋院長・栗原毅先生の知見をもとに、血液がドロドロになる主な4つの原因と、そのメカニズムについて解説します。
1. 脂質の摂りすぎで「ザラザラ血液」に 中性脂肪値が高い場合(基準値:30~149mg/dL)、血液中の血小板が粘着性を帯び、まるでザラメのように集まった状態になることがあります。これが「ザラザラ血液」です。
ザラザラ状態の血液は流れが悪くなるだけでなく、血管の内壁にひっかかったり、傷をつけたりして、血管の老化を加速させる要因となります。脂っこい食事や運動不足が続いている方は、特に注意が必要です。
2. 糖の過剰摂取で「ネバネバ血液」に 空腹時血糖値(正常値:99以下)やHbA1c(正常値:5.5以下)が高めの方は、血液中の糖が赤血球や白血球の性質を変化させ、血液をネバネバとした状態にしてしまうことがあります。
本来、赤血球は柔軟で、細い血管内を自在に形を変えて通過しますが、糖が多いと細胞が硬くなり、血管内壁にひっかかるようになります。その結果、血流が滞り、毛細血管レベルでの詰まりが起きる可能性も。
3. ストレスが引き起こす「ベタベタ血液」 日常的な精神的・肉体的ストレスも、血液の質を大きく左右します。強いストレスが続くと、白血球の中でもリンパ球の割合が減少し、白血球同士がベタベタとくっつくようになります。
この「ベタベタ血液」は、血管の内壁に付着して血流を阻害するうえに、活性酸素によってさらに悪化し、血管をもろくしてしまうのです。また、ストレスは血管を収縮させるため、血流の流れも悪くなりやすくなります。
4. 見落としがちな「歯周病菌」にも注意 近年の研究で注目されているのが、口腔内に潜む歯周病菌の影響です。歯周病が進行すると、菌が血流に入り込み、血管内に炎症を起こしたり、動脈硬化のリスクを高めたりすることが分かってきました。
歯の健康は、単に見た目や口臭だけの問題ではなく、全身の健康、そして血液の質にも深く関わっているのです。定期的な歯科検診と歯周病ケアも“血液サラサラ”のために欠かせません。
まとめ:血液をサラサラに保つためにできること 日々の食事内容、運動習慣、ストレスケア、そして口腔衛生。これら一つひとつの積み重ねが、血液の健康状態を大きく左右します。
ドロドロ血液は見えないうちに進行し、ある日突然重大な病気として現れることも。だからこそ、今のうちから原因を知り、対策することが何より重要です。
血管と血液を整えることは、健康寿命を延ばすための第一歩。今日からできる生活改善を、ぜひ意識してみてください。
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